住宅ローン 払えない 住宅ローン破綻者が増加

住宅ローン 払えない 住宅ローン破綻者が増加|金利が低いからといって身の丈に合わないマイホームの購入は危険

安定した収入があり、浪費をしている訳ではないのに生活が破綻してしまう人が増えている。

生活が破綻する原因としてリストラ、病気などによる失業、収入の減少、教育費の増加、住宅ローン返済などが挙げられるが特に住宅ローン負担が原因で生活破綻する人が増えている。

破産債務者が多重債務となった原因として、住宅の購入が挙げられるケースが年々増加傾向にある。
2014年の調査では、破産者全体の16.5%は住宅の購入が原因で破産に至ったといったデータがある。
住宅ローンが払えずに破綻となってしまう状況が深刻化している。

住宅ローン破綻者が増えている原因として、昨今の低金利により住宅ローン購入自体が急増していることが上げられる。

住宅ローン金利が低いのでマイホームを買うチャンス、消費増税前に買わなくては損といった思いから支払い能力を超えた身の丈に合わない住宅ローンを組む人が多くなっている。

日銀が採用したゼロ金利政策により、住宅ローン金利は歴史的低金利を記録
低い住宅ローン金利、住宅ローン控除などの税制優遇を受け返済能力以上に借り過ぎている人が増えているのだ。結果的に住宅ローンが払えない状態に陥ってしまう人も増える。

アベノミクスを受け、また東京オリンピックを控え、首都圏中心に不動産価格が上昇、首都圏の新築マンションの平均購入額は、2005年は3893万円だったが、2015年度上半期、東京都のマンション平均購入価格が5000万円代になっている(住宅金融支援機構のフラット35利用者のみ)。

平均ローン借入額も増加が進み、2005年が2965万円だったものが、2014年は3539万円と増加している。

また、頭金0円でも買える物件が増え、十分な自己資金を用意せず高額な住宅ローンを組んでしまうケースも多い。

仕事や生活が順調なときは問題ないが、病気になったり、子どもが成長し教育費負担が増えたり、親の介護負担などで経済的負担が増え、住宅ローン返済が苦しくなることも十分考えられ、途端に住宅ローンが払えない状態に陥る恐れがある。

住宅ローン返済が苦しくなったときは、住宅ローンを払えなくなる前に、住宅ローン問題のプロであるファイナンシャルプランナーFP、住宅ローンアドバイザー、借入先金融機関に早めに相談することが住宅ローン破綻者にならないために必要なことである。

2016/9

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