住宅ローンを払えない 住宅ローン滞納が続くと金融機関から様々な通知が届きます。
こういった通知には必ず目を通しましょう。
現実から目を背けたいため、通知に目を通さない、それが原因で金融機関に悪い心証を与え、益々状況を悪化させてしまうケースは多いです。
競売予告通知
この通知は送られない場合もあります。
これ以上、住宅ローンを払えない、住宅ローン滞納を続けると自宅を差し押さえ、競売に掛けることになるので滞納分を支払ってくださいという趣旨の通知です。
いつまでに連絡をしてくださいという期限が設けられている場合もありますので、必ず連絡を取り相談をすることが重要です。
代位弁済予告通知
住宅ローン滞納が始まってから3～6ヶ月ほどで送られてきます。
住宅ローンの融資を受ける場合、通常、保証会社との間で保証委託契約を結びます。
債務者が住宅ローン滞納し住宅ローンを支払えなくなった場合、債務者に代わって保証会社が金融機関に住宅ローンの残りを全額立て替える契約です。
保証会社が金融機関に住宅ローンの残りを全額立て替え支払うことを代位弁済と呼びます。
代位弁済支払予告通知は、住宅ローンを払えない、住宅ローン滞納が続く場合、保証会社があなたに代わって、住宅ローンの残金を全額払いますという趣旨の通知です。
代位弁済が行われると住宅ローンの残金と遅延損害金を一括して保証会社に支払わなければいけなくなります。
話し合いによっては、代位弁済までの期間を若干先延ばしして貰える可能性はあります。
期限の利益の喪失通知
滞納が始まってから3～6ヶ月ほどで送られてきます。
住宅ローンの残りを一括で返済してくださいという趣旨の通知です。
通常、支払い期限を指定され、その日までに住宅ローンの残りを全額支払うよう求められます。
以後、金融機関の同意がなければ、分割払いはできません。
支払い期限は1週間～10日以内など、余裕がないケースがほとんどです。
金融機関としては貴方が住宅ローンの残りを全額支払えないことは承知していますから、もはや貴方には支払い能力がないと見切りを付け、保証会社へ代位弁済の請求をする準備に入っていることになります。
代位弁済通知
期限の利益の喪失通知が届いてから数日中に届く。
住宅ローンの残金は、保証会社から金融機関に一括で支払われたという趣旨の通知です。
つまり、債権者が金融機関から保証会社に切り変わったことになりますので、この通知は金融機関ではなく、ローンの保証会社から届きます。
債権者が金融機関から保証会社に移ったことになります。
通常、住宅ローンの残金と遅延損害金を一括で支払わなければ、競売に掛けることになるという警告が記載されています。
代位弁済が行われると団体信用生命保険は解約されます。
担保不動産競売開始決定通知
代位弁済通知から約1ヶ月程度で届きます。
ローンの残債＋遅延損害金を一括で支払わなければ保証会社が裁判所に競売の申し立てをし、裁判所から同通知が届きます。
あなたの住宅を競売に掛けますという趣旨の通知です。
この通知が来ると同時期に差押えがされますので、自由に売却することはできなくなります。
競売での売却は通常の売却よりも大幅に低い価格で売却されるケースが多く、あなたにとっては最悪のシナリオとなります。
競売となる前にできるだけ早く専門家に相談し対策をとることが重要です。