金融機関で住宅ローンを返済する場合、通常は借入金と金利分を月々分割して支払います。
借りたお金を一括で払うのではなく分割で払う契約がされているからです。
住宅ローンが払えない、住宅ローン滞納すると督促の電話や通知がされますが、それでも住宅ローンが払えない、住宅ローン滞納の状態が続くと、一括返済請求の通知が届きます。
金融機関との契約書には通常、住宅ローンの支払いが遅れ滞納したら残っている住宅ローン全額を一括で返済しなければならないという条項がつけられています。
住宅ローンを滞納してしまうと本来分割で払うことができる権利を喪失しまうといことになります。
住宅ローンを払えない、住宅ローン滞納が3カ月～6ヶ月続くと期限の利益喪失通知が届きます。 住宅ローンの残債を全額一括で支払ってくださいという請求です。
こうなると一括返済しなければいけなくなります。
保証会社が入ってる場合は、期限の利益損失を通知されると同時に、保証会社から金融機関（借入先）への代位弁済がなされます。
あなたの代わりに、保証会社が金融機関へ住宅ローンを一括返済します。
債権者が金融機関から保証会社に移り、保証会社から委託を受けた債権回収会社から残債の一括返済を請求されることになります。
金融機関から、債権が代位弁済によって保証会社に移りました。期限の利益喪失をしたので、残債を一括返済して欲しいという趣旨の書類が送付されてきます。
保証会社は、分割払いのシステムはありません。
さらに、14%の遅延損害金が雪だるま式に加算され返済額は膨らみます。
当然一括返済できないので任意売却するか、競売で住宅を売却し残債の返済に充てることになります。
それでも返済しきれない残債務は支払い義務があります。
家を追い出された挙句、住宅ローンは残ってしまうことになるのです。
そうなる前に住宅ローンが払えない、住宅ローン滞納してしまうという事態になった時点で出来るだけ早く専門家に相談することが第一です。