住宅ローン 払えない 住宅ローン 滞納|過熱する住宅ローンの金利引き下げ競争

住宅ローン 払えない 住宅ローン 滞納|過熱する住宅ローンの金利引き下げ競争

マイホームを購入する際、ほとんどの人が利用する住宅ローン。
金融機関では住宅ローン金利の引き下げ競争が激しさを増しています。

日本初となるマイナス金利の導入受け、住宅ローン金利は歴史的低水準を記録。
金融機関は顧客を呼び込もうと、金利の引き下げ競争が起きています。

ある金融機関が、住宅ローン金利を引き下げると、他の金融機関は更に引き下げるという状況が繰り返されています。少しでも顧客を増やそうと金融機関同士の住宅ローン金利引き下げ合戦が過熱しています。

ネット専業銀行が低金利を売りに住宅ローン融資のシェアを伸ばしていることも、金利競争に拍車を掛ける要因になっています。ネット専業銀行は、店舗や人件費にコストが掛からない分、金利を低くしても利益が出ます。

フラット35S(当初の金利を10年間もしくは5年間引き下げるタイプ)の登場で、当初引き下げ期間中の金利が変動金利、10年固定の金利に近づいてきたことも、金利下げ競争の一因になっています。

金利が安いからということで、今家を買うべきタイミングでない人まで住宅購入に走ってしまいがちです。
住宅ローン金利が低くなれば、返済額は少なくなりますので、金利が低いうちに住宅ローンを借りることは大きなメリットですが、金利が低いうちに家を買わなくてはといった焦りから無理をして家を買ってしまう人も多くなります。

また、住宅ローン金利が低いのでたくさん借りてもっと豪華な家を買いたいという気持ちに陥りやすくなります。

東京圏では東京オリンピック控え、不動産市場に海外などからも投資資金が流入し物件価格自体が高騰しています。

例えば、東京晴海の湾岸エリアのタワーマンションは東京五輪の選手村を見渡せる好立地にあり、首都圏のマンションの中でも特に人気が高いエリア。
価格もここ数年で上昇している。中国人富裕層が価格上昇を見込んで買い占めており、物件によってはオーナーの20%が中国人というところもある。

晴海のタワーマンションの価格は2年前に比べ、10~15%上昇している。
2年前に6000万円だったマンションが今は7000万円。
住宅ローン金利が低くても物件価格の高騰で支払い負担は増える可能性があります。

将来、住宅ローンが払えず滞納となり、住宅ローン破産者となる人が増えることになるのではないかと危惧されます。
低金利に踊らされ無理な返済計画を立てないよう気をつけたいものです。

2016/9

住宅ローン 払えない 住宅ローン 滞納